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令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.8を解説、水の入口にあるのが節炭器

令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.8は、汽力発電の強制循環ボイラの図で、アとイの名称の組合せを選ぶ問題です。アはドラムから水管へ戻る経路の途中に、イは水が入ってくる側で煙道ガスに当たる管群にあります。

この問題のポイント

この問題は、図のどこに置かれているかで名前が決まることを問うものです。アはドラムと水管の間、イは水の入口側にあります。

置かれた場所がそのまま働きを示します。

※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(ア=循環ポンプ、イ=節炭器)

各選択肢の正誤

選択肢 解説
1 給水ポンプ 再熱器 どちらも違う
2 給水ポンプ 節炭器 イは合うが、アが違う
3 循環ポンプ 再熱器 アは合うが、イが違う
4 循環ポンプ 節炭器 どちらも合う

適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、給水ポンプも循環ポンプも同じポンプの記号で描かれるところです。形では区別できないので、どこにつながっているかを追います。

名称 図のどこにあるか 働き
循環ポンプ(ア) ドラムと水管の間 ボイラの中で水を強制的に回す
給水ポンプ ボイラの外、水の入口 復水器から水を送り込む
節炭器(イ) 煙道ガス側、水の経路 排ガスの余熱で給水を温める
再熱器 蒸気の経路 タービンから戻った蒸気を温め直す

アはドラムから出て下へ降り、水管を通ってまたドラムへ戻る閉じた輪の中にあります。外から水を入れるのではなく、中の水を回しているのでこれが循環ポンプです。

強制循環ボイラは、この循環ポンプを持つことが名前の由来です。自然循環ボイラは温度差でできる密度の違いだけで水を回しますが、圧力が高くなると水と蒸気の重さの差が小さくなって回らなくなるので、ポンプで押します。

イは「水」と書かれた矢印から入ってくる経路にあり、燃焼ガスではなく煙道ガスの側にあります。煙道ガスは燃えたあとの下流なので温度が下がっていますが、捨てるにはもったいない熱が残っています。

その余熱で給水を温めるのが節炭器です。石炭を節約する器と書くとおり、あらかじめ温めておけば燃料が少なくて済みます。エコノマイザとも呼びます。

再熱器は蒸気の経路にあります。高圧タービンを出た蒸気をもう一度温めて中圧タービンへ送るものなので、水の入口とはつながりません。図のイは水の側にあるので、再熱器ではないと分かります。

覚え方

  • ポンプはつながる先で決まる。中の輪なら循環ポンプ、外からなら給水ポンプ
  • 節炭器は煙道ガスの余熱で給水を温める。水の経路にある
  • 再熱器は蒸気の経路。水の入口には出てこない

理解度チェック

Q.

強制循環ボイラの循環ポンプは何をするか。

ドラムと水管の間で、ボイラの中の水を強制的に回します。自然循環では密度差だけで回しますが、高圧になると差が小さくなるためポンプで押します。

Q.

節炭器と再熱器の違いは何か。

節炭器は煙道ガスの余熱で給水を温めるもので水の経路にあります。再熱器はタービンから戻った蒸気を温め直すもので蒸気の経路にあります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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