令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.8は、発電用に用いられるダムの名称を、記述から選ぶ問題です。
この問題は、水圧を何が受け止めるかで見分けられるかを問うものです。両岸の岩盤で支えると書いてあればアーチダムです。
ほかの3つは、自分の重さや別のしくみで支えます。
正解:選択肢1(アーチダム)
| 選択肢 | ダム | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | アーチダム | コンクリート製。水圧を両岸の岩盤へ伝える |
| 2 | アースダム | 土を盛って造る。コンクリート製ではない |
| 3 | バットレスダム | 水を受ける板を扶壁(バットレス)で支える |
| 4 | ロックフィルダム | 岩石を積んで造る。自分の重さで支える |
正しいのは選択肢1です。
問題文には手がかりが3つ入っています。
| 問題文の言葉 | 絞られること |
|---|---|
| コンクリートで築造され | アースダム・ロックフィルダムが外れる |
| 外力を主に両岸の岩盤で支える | アーチダムに決まる |
| 両岸の幅が狭く岩盤が強固な場所 | アーチダムの立地条件と合う |
アーチダムは上から見ると上流側に凸のアーチ形をしています。水圧を受けると、アーチが力を両端へ流します。石造りのアーチ橋と同じ理屈です。
力を受け止めるのは両岸の岩盤なので、そこが弱いと成り立ちません。峡谷のように幅が狭く、両側が硬い岩でできている場所が条件になります。
そのかわり、コンクリートの量が少なくてすみます。壁を薄くできるためです。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢2のアースダムは土を盛って造る形式です。コンクリート製ではありません。ため池などに使われます。
選択肢3のバットレスダムは、水を受ける板(遮水壁)を扶壁(バットレス)という支えで裏から突っ張る形式です。コンクリートは使いますが、力を渡す先は両岸ではなく底の地盤です。
選択肢4のロックフィルダムは岩石や土砂を積み上げて造ります。自分の重さで水圧に耐えるので、両岸に頼りません。
問題文に出てこない形式に重力ダムがあります。コンクリート製で、こちらも自分の重さで水圧を支えます。アーチダムと同じコンクリート製なので、力の受け止め方で見分けます。
| 形式 | 材料 | 水圧を受け止めるもの |
|---|---|---|
| アーチダム | コンクリート | 両岸の岩盤 |
| 重力ダム | コンクリート | ダム自身の重さ |
| バットレスダム | コンクリート | 扶壁が底の地盤へ伝える |
| ロックフィルダム | 岩石・土砂 | ダム自身の重さ |
| アースダム | 土 | ダム自身の重さ |
アーチダムはどんな場所に造られるか。
両岸の幅が狭く、岩盤が強固な峡谷です。水圧を両岸の岩盤に伝えて支えるので、そこが弱いと成り立ちません。
アーチダムと重力ダムの違いは。
どちらもコンクリート製ですが、アーチダムは水圧を両岸の岩盤で支え、重力ダムはダム自身の重さで支えます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月