令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、建設作業に使用する移動式クレーンの安全装置として、関係のないものを選ぶ問題です。
この問題は、揚貨装置がクレーンとは別の機械であることを分かっているかを問うものです。船に取り付けて荷役をする設備です。
ほかの3つは、いずれもクレーンに付ける安全装置の名前です。
正解:選択肢3(揚貨装置)
| 選択肢 | 装置 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 巻過警報装置 | フックを巻き上げすぎたときに知らせる |
| 2 | 過負荷防止装置 | 定格荷重を超えたときに動作を止める |
| 3 | 揚貨装置 | 船に設ける荷役設備。安全装置ではない |
| 4 | 外れ止め装置 | フックから玉掛け用ワイヤが外れるのを防ぐ |
関係がないのは選択肢3です。
揚貨装置は、船舶に取り付けられた荷役設備です。船倉から荷物を出し入れするためのデリックやクレーンを指します。
陸上のクレーンとは別の機械として扱われ、安全装置ではなく機械そのものです。移動式クレーンに付ける部品ではありません。
労働安全衛生法でも別の扱いになっています。就業制限の業務として、揚貨装置の運転は「制限荷重が5トン以上のもの」で免許が要ると定められており、移動式クレーンとは別の号に置かれています。
ほかの3つは、いずれも移動式クレーンの安全装置です。
| 安全装置 | 防ぐ事故 |
|---|---|
| 巻過防止装置 巻過警報装置 |
フックを巻き上げすぎてワイヤが切れる(巻過ぎ) |
| 過負荷防止装置 | 定格荷重を超えて吊り、転倒や折損に至る |
| 外れ止め装置 | フックからワイヤが外れて荷が落下する |
選択肢1の巻過警報装置は、フックが上がりすぎたときに音や表示で知らせます。巻過防止装置が自動で止めるのに対し、警報装置は知らせるだけという違いがあります。
選択肢2の過負荷防止装置は、吊り荷の重さとジブの角度から負荷を計算し、定格荷重を超えると動作を止めます。移動式クレーンは定格荷重がジブの長さや角度で変わるので、この装置が要ります。
選択肢4の外れ止め装置は、フックの開口部を塞ぐばね付きの金具です。玉掛け用ワイヤが不意に外れて荷が落ちるのを防ぎます。
揚貨装置とは何か。
船舶に取り付けられた荷役設備です。船倉から荷物を出し入れするデリックやクレーンを指し、移動式クレーンの安全装置ではありません。
移動式クレーンに過負荷防止装置が必要なのはなぜか。
定格荷重がジブの長さや角度で変わるからです。吊り荷の重さと姿勢から負荷を計算し、定格を超えると動作を止めます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月