令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.13は、再生サイクルのシステム構成図で、アとイの名称の組合せを選ぶ問題です。
この問題は、再生サイクルの再生が給水加熱を指すことを分かっているかを問うものです。タービンから抜いた蒸気で給水を温める装置がイです。
アはボイラで作った蒸気をさらに加熱する装置です。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(ア=過熱器、イ=給水加熱器)
| 選択肢 | ア/イ | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 再熱器/給水加熱器 | 再熱器はタービンの途中から戻す。位置が違う |
| 2 | 再熱器/復水器 | 復水器は図の別の位置にすでにある |
| 3 | 過熱器/給水加熱器 | ボイラの後が過熱器、給水ポンプの後が給水加熱器 |
| 4 | 過熱器/復水器 | アは合っているがイが違う |
正しいのは選択肢3です。
図をたどると、蒸気と水が一周する順序が読めます。
ボイラ → ア → タービン → 復水器 → 給水ポンプ → イ → ボイラ
※ タービンの途中から抜いた蒸気が イ に入る
アの位置は、ボイラを出てタービンに入る前です。ボイラで作った蒸気をさらに加熱して温度を上げる装置なので過熱器です。
過熱器を通すと、水滴を含まない乾いた蒸気になります。水滴が混じったままタービンに入れると羽根が削れるので、必ず通します。
イの位置は、給水ポンプを出てボイラに入る前です。そこへタービンの途中から抜いた蒸気(抽気)が入ってきています。抽気の熱で給水を温める装置なので給水加熱器です。
この抽気して給水を温める仕組みが、再生サイクルと呼ばれるものです。「再生」は、まだ仕事のできる蒸気を捨てずに熱として拾い直すという意味です。
効率が上がる理由は2つあります。
1つは、ボイラで温める幅が小さくなることです。冷たい水から沸かすより、温めてから入れるほうが燃料が少なくてすみます。
もう1つは、復水器で捨てる熱が減ることです。抽気した分の蒸気は復水器に行かないので、そこで海水に逃がす熱が減ります。
選択肢に出てくる再熱器と復水器も見ておきます。
| 装置 | つく場所 | はたらき |
|---|---|---|
| 過熱器 | ボイラの後、タービンの前 | 蒸気の温度を上げて乾かす |
| 再熱器 | 高圧タービンと低圧タービンの間 | 仕事を終えた蒸気を温め直す(再熱サイクル) |
| 復水器 | タービンの後 | 蒸気を冷やして水に戻す |
| 給水加熱器 | 給水ポンプの後、ボイラの前 | 抽気で給水を温める(再生サイクル) |
再熱器はタービンの途中に戻すので、図の位置が違います。復水器はタービンの後にすでに描かれているので、イには入りません。
再生サイクルで効率が上がるのはなぜか。
抽気の熱で給水を温めるので、ボイラで温める幅が小さくなり燃料が減ります。さらに抽気した分だけ復水器で捨てる熱も減ります。
過熱器と再熱器の違いは。
過熱器はボイラの後でタービンに入る前の蒸気を加熱します。再熱器は高圧タービンで仕事を終えた蒸気を温め直して低圧タービンへ送ります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月