令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.32は、自家用発電設備に用いるディーゼル機関の冷却方式に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、4つの冷却方式が水をどう使うかを問うものです。引っかけの核心は外から水を補給し続ける必要があるかで、非常用発電設備でどの方式が選ばれるかにつながります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 冷却水を閉じた経路で回すので補給水は要らない。運転できる |
| 2 | ○(正しい) | 冷却塔で水を蒸発させ、その潜熱で冷やす |
| 3 | ○(正しい) | 水槽にためた水の温度が上がりきるまでは運転を続けられる |
| 4 | ○(正しい) | 一次側は清水、二次側は河川水などでよい |
選択肢1の「補給水が断たれた場合、運転が不可能となる」という記述が誤りです。
直結ラジエータ冷却方式は、機関に直結したファンでラジエータに風を送り、中を回る冷却水を空気で冷やす方式です。自動車のラジエータと同じ考え方で、冷却水は閉じた経路をぐるぐる回ります。
水が外へ出ていかないので、外から補給し続ける必要がありません。地震で断水しても、風さえ通れば運転を続けられます。だから非常用発電設備で広く使われています。
選択肢2の冷却塔方式は水を蒸発させて冷やすので、蒸発した分の補給が要ります。断水すればいずれ止まります。選択肢3の水槽循環方式も、ためた水が温まりきるまでという条件が付きます。断水に強いのは直結ラジエータだけです。
直結ラジエータ冷却方式で、補給水が断たれても運転を続けられるのはなぜか。
冷却水が閉じた経路を循環し、外へ出ていかないためです。ファンで送る空気で冷やすので、風さえ通れば運転できます。非常用発電設備に向いています。
冷却塔方式は何を利用して冷却水を冷やすか。
水が蒸発するときに周囲から熱を奪う蒸発潜熱です。蒸発した分の水は減るので、補給水が要ります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月