令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.59は、品質管理に用いるヒストグラムの作成に関する応用能力問題です。この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、ヒストグラムの作成手順の基本(データを集める・区間に分ける・柱で表す)を問うものです。なかでも引っかけの核心は平均移動範囲がどの図で使う量かで、ヒストグラムと管理図を分けられるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 何のばらつきを見るかを決めてデータを集める。これが出発点 |
| 2 | ○(正しい) | 最大値と最小値を求める。区間の幅を決めるのに要る |
| 3 | ×(誤り) | 平均移動範囲は管理図で使う量。ヒストグラムの手順にはない |
| 4 | ○(正しい) | 区間の数と幅を決めて度数表を作る |
| 5 | ○(正しい) | 横軸に特性値、縦軸に度数をとり、度数に応じた高さの柱を書く |
選択肢3の「平均値と平均移動範囲を求めた」という記述が誤りで、平均移動範囲は管理図を作るときの量です。
ヒストグラムは、データのばらつきの形を1枚で見る図です。データを区間に分けて、それぞれに何個入るかを柱の高さで表します。だから要るのは、最大値・最小値・区間の数と幅・度数です。
平均移動範囲は、隣り合うデータの差を順に取って平均したもので、時間の流れに沿った変化の大きさを表します。使うのはX-Rs管理図で、工程が安定しているかを時系列で見るための量です。
両者は見るものが違います。ヒストグラムは分布の形、管理図は時間の流れ。だから作成手順にも入ってきません。
平均移動範囲は、どの図を作るときに求める量か。
管理図です。隣り合うデータの差を順に取って平均したもので、工程が時間の流れの中で安定しているかを見るために使います。ヒストグラムの作成手順には入りません。
ヒストグラムを作る手順を順に挙げよ。
特性値を決めてデータを集め、最大値と最小値を求め、区間の数と幅を決めて度数表を作り、横軸に特性値・縦軸に度数をとって柱を書きます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月