令和4年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.58は、施工計画に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。No.58からNo.63までの6問は施工管理法の応用能力問題で、選択肢が5つあります。
この問題は、2種類の施工計画書がいつ作られるかを分かっているかを問うものです。総合施工計画書は着工前、工種別は機器が決まってからです。
機器承諾図は着工後に出てきます。
正解:選択肢3(機器承諾図を基に総合施工計画書を作成したとした記述)
| 選択肢 | 書類 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 労務工程表 | 適当。規模・作業内容・資材の搬入時期から作る |
| 2 | 実行予算書 | 適当。着工前に工事費見積書を基に作る |
| 3 | 総合施工計画書 | 不適当。機器承諾図を基にするのは工種別 |
| 4 | 搬入計画書 | 適当。搬入経路・揚重機・駐車位置などを検討 |
| 5 | 仮設計画書 | 適当。火災予防や盗難防止を考慮 |
最も不適当なのは選択肢3です。
引っかけの核心は、機器承諾図も施工計画書もどちらも現場で扱う書類なので、順序を意識せずに読んでしまうところです。2つの書類には作る時期の前後があります。
| 書類 | 作る時期 | 中身 |
|---|---|---|
| 総合施工計画書 | 着工前 | 工事全体の方針、体制、工程、安全の考え方 |
| 工種別施工計画書 (施工要領書) |
その工事に取りかかる前 | 機器承諾図を反映した具体的な施工手順や納まり |
機器承諾図はメーカーが決まってから出てくる図面です。実際の寸法や重量が分かるので、それを見て具体的な納まりや取付方法を決めます。
総合施工計画書は工事全体をどう進めるかの方針なので、機器が決まる前に作ります。順序が逆になっています。
選択肢2の実行予算書も着工前に作ります。見積書は受注のための金額ですが、実行予算書は実際にいくらで作れるかを積み直したものです。
選択肢4の搬入計画書は、大型の機器を建物に入れる段取りを決めるものです。経路の幅と高さ、揚重機の据付場所、道路の使用時間まで決めないと、当日入らないことがあります。
選択肢5の仮設計画書に火災予防や盗難防止が入るのは、仮設事務所や資材置場も管理の対象だからです。
機器承諾図の内容を基に作るのはどの施工計画書か。
工種別施工計画書(施工要領書)です。総合施工計画書は着工前に工事全体の方針を示すもので、機器が決まる前に作ります。
実行予算書と工事費見積書はどう違うか。
見積書は受注のための金額で、実行予算書は着工前に実際にいくらで作れるかを積み直したものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月