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平成29年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問6を解説|液圧プレスは矯正プレスを外して数える

平成29年度 騒音・振動概論 問6は、公害防止管理者を置く義務の入口になる設備の線引きと、選ばれた管理者が担う仕事の中身を問う正誤問題です。誤っている記述を選びます。

この問題のポイント

公害防止組織の法律は、揺れを出す設備を持つ工場に管理者を置かせる仕組みです。対象となる設備は政令の別表で名指しされ、いずれも金属を加工する機械の系統から選ばれています。名前だけでなく能力の下限型の限定が括弧で添えられており、そこまで含めて一つの項目です。もう一方の柱である管理者の仕事は、設備の置き方を改める、動かし方を改める、抑える設備を点検する、測って記録する、という並びで定められています。選択肢は前半三つが設備の線引き、後半二つが仕事の中身という構成で、間違いは前半に仕込まれています。括弧の中が「除く」なのか「含む」なのかという一語の違いが、そのまま正誤を分けます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)名前・能力の下限とも別表のとおりで、対象に入ります。
(2)○(正しい)落下する部分の重さで線を引く書き方も含め、別表のとおりです。
(3)×(誤り)能力の下限は合っていますが、形をまっすぐ直す型は対象から外されており、含めるのは誤りです。
(4)○(正しい)設備の置き方を改めることは、管理者の仕事として挙げられています。
(5)○(正しい)設備の動かし方を改めることも、管理者の仕事として挙げられています。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

液で押すタイプのプレスは、別表では矯正プレスを除くという限定が付いた形で名前が挙がっています。矯正プレスは、曲がってしまった材料をゆっくり押して形を整える機械で、材料を打ち抜いたり据え込んだりする使い方とは力の掛かり方が違います。急激な衝撃を与えるわけではないので床へ伝わる揺れも小さく、そのため対象から外されていると考えられます。選択肢はこの「除く」を「含む」に置き換えているため、能力の下限が正しくても全体として誤りになります。

同じ限定は、揺れの規制法の別表にも置かれています。二つの法律で液圧プレスの扱いはそろっているので、どちらか一方を覚えれば両方に効きます。逆に、片方だけ「含む」と覚えてしまうと両方で失点します。

括弧の中の限定は、この別表では二種類の形で現れます。ひとつは能力の下限で、押す力や落下部分の重さに閾値を置くものです。もうひとつが今回の型の除外です。機械の名前だけを一覧で暗記し、括弧を読み飛ばすのが、この分野で最も多い失点の形です。名前・閾値・除外の三点セットで一項目、と数え直しておくと安全です。なお後半二つが問う管理者の仕事は、設備の置き方と動かし方を改めるという予防側の作業で、抑える設備の点検と、測って記録することも同じ並びに入っています。管理者は測るだけの担当者ではなく、工場の中で公害防止に関わる技術的な事項を管理する立場だと押さえておけば、これらが仕事に含まれることは自然に納得できます。

覚え方

  • 液で押すプレスは矯正プレスを除く。揺れの規制法でも扱いは同じ。
  • 別表の一項目は「名前+能力の下限+型の除外」の三点セット。
  • 括弧の中が「除く」か「含む」かは、そのまま正誤を分ける。
  • 管理者の仕事は「置き方の改善・動かし方の改善・抑える設備の点検・測定と記録」。
  • 対象設備はいずれも金属を加工する機械の系統から選ばれている。

理解度チェック

Q.

液で押すタイプのプレスのうち、対象から外されているのはどの型か。

形をまっすぐ直す型(矯正プレス)です。能力の下限を満たしていても対象になりません。

Q.

騒音・振動関係の公害防止管理者の仕事にはどんなものがあるか。

設備の置き方と動かし方の改善、抑える設備の点検、そして測定の実施と結果の記録です。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「平成29年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題」(公式PDF