平成30年度 公害防止管理者 公害総論 問12を解説|騒音・振動・悪臭の苦情(騒音は振動の約5倍)
平成30年度 公害総論 問12は、平成27年度の騒音・振動・悪臭の苦情の状況に関する組合せ問題です。ア~ウに入る語句・数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
この問題は、感覚公害と呼ばれる騒音・振動・悪臭について、苦情件数の大小関係とその内訳を押さえているかを問うものです。分かれ目は、3つの公害のうち騒音が突出して苦情を集めているという基本形を持っているかどうかで、ここが定まれば残りの数値も絞り込めます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 語句・数値 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 多い | 騒音は生活のあらゆる場面で発生するため、悪臭の苦情件数を上回ります。 |
| イ | 5 | 騒音の苦情は振動の苦情のおよそ5倍。振動は発生源が限られ、苦情に至りにくい公害です。 |
| ウ | 20 | 近隣騒音(営業騒音など)は騒音苦情全体の約20%。残りは建設作業や工場・事業場などによるものです。 |
ここが分かれ目
選択肢は「少ない/多い」「5/10」「20/40」という3つの二択の組合せでできており、どれか1つを取り違えると別の選択肢に落ちる作りです。まず押さえるべきは、騒音の苦情が悪臭の苦情より多いという点で、ここで「少ない」を選ぶと選択肢を大きく外します。
次が振動との比です。振動は建設作業や交通など発生源が限られ、感じ取れる範囲も狭いため、騒音に比べて苦情の件数がかなり少なくなります。その差はおよそ10倍ではなく約5倍で、倍率を大きく見積もりすぎないことが肝心です。
最後が近隣騒音の割合です。近隣騒音は営業活動や生活に伴う身近な音を指し、騒音苦情全体の約20%を占めます。約40%まで膨らませるのは過大で、騒音苦情の主役はあくまで工場・事業場や建設作業といった事業活動由来の音です。
覚え方
- 感覚公害の苦情は騒音>悪臭、騒音≫振動。騒音を基準に並べて覚える。
- 騒音と振動の比は約5倍。「桁が違う」と覚えると10倍に引っ張られるので注意。
- 近隣騒音(営業・生活由来)は騒音苦情の約2割。主役は事業活動由来の音。
- 白書系の統計は「順位と大まかな比」で覚える。細かい件数は問われない。
理解度チェック
騒音・振動・悪臭の苦情件数の関係は?
騒音の苦情は悪臭の苦情より多く、振動の苦情の約5倍です。振動は発生源が限られるため苦情件数が少なくなります。
近隣騒音は騒音苦情全体のどのくらいを占めるか。
約20%です。営業騒音など身近な音がこれにあたり、残りは建設作業や工場・事業場などによるものです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「平成30年度 公害防止管理者等国家試験 公害総論 問題」(公式PDF)
- 環境省「平成29年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」(平成27年度の状況)
※ この記事の確認日:2026年7月