令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.33は、盛土工事における土の締固めに関する記述として、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、締固めが土のすき間をつぶす作業だと分かっているかを問うものです。すき間が減れば水は通りにくくなります。
だから透水性は下がります。
正解:選択肢1(透水性を増加させるとした記述)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 透水性を増加させる | 不適当。低下させる |
| 2 | せん断強度を大きくする | 適当 |
| 3 | 荷重に対する支持力を増加させる | 適当 |
| 4 | 水の浸入による軟化・膨張を防止する | 適当 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、他の3つが「大きくする」「増加させる」と並び、1番も同じ形をしているところです。締固めは土をよくする作業なので、増える言葉が正しそうに見えます。
締固めがしているのは土の粒どうしのすき間をつぶすことです。空気を追い出して、粒が詰まった状態にします。
| 性質 | 締固め後 | 理由 |
|---|---|---|
| 透水性 | 下がる | 水の通り道になるすき間が減る |
| せん断強度 | 上がる | 粒どうしがかみ合ってずれにくくなる |
| 支持力 | 上がる | 沈み込む余地が減る |
| 水による軟化・膨張 | 起きにくい | そもそも水が入りにくい |
選択肢4と1はつながっています。水が入りにくいから軟化や膨張が起きないのであって、透水性が上がったら選択肢4が成り立ちません。同じ問題の中で矛盾しています。
令和7年度(前期)No.31にも同じ論点が出ています。そちらは選択肢2「土の空気間げきを少なくすることにより、透水性を低下させる」が正しい肢で、誤りは「雨水の浸入による土の硬化や吸水による膨張を大きくする」でした。
盛土で水を通しにくくするのは、雨が染み込んで内部から崩れるのを防ぐためです。水を含んだ土は重くなり、粒どうしのかみ合いも弱くなります。
土を締め固めると透水性はどうなるか。
下がります。粒どうしのすき間がつぶれて、水の通り道が減るためです。
盛土で水を通しにくくするのはなぜか。
雨が染み込んで内部から崩れるのを防ぐためです。水を含むと重くなり、粒のかみ合いも弱くなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月