騒音対策の進め方とは?調査から結果確認までの順序と当てどころを整理

エコまる

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手順を並べ替える問題、どれが先か決められない。

この記事の要点

両端が決まっています。最初は調査・診断、最後は結果確認です。

  • 間に入るのは測定 → 対策案の作成 → 装置の設計・製作 → 実施
  • 当てどころは音源・伝搬経路・受音側の3つ
  • 工場では距離減衰に頼れない。敷地が限られるため

騒音対策の手順を並べ替える問題は、選択肢がどれも似て見えます。

ただし両端は動きません。調べることから始めて、確かめることで終わります。

ここさえ固定できれば、残りは自然に決まります。

騒音対策の進め方とは

騒音対策の進め方とは、問題が起きた現場で、無駄な手戻りなく騒音を下げるための一連の手順です。

いきなり防音の装置を買ってきても外れます。何がどれだけうるさいのかを先に押さえないと、効かない場所に金をかけることになるからです。

そこで最初に来るのが調査・診断です。どの機械が、どの周波数で、どれだけ出しているのかを掴みます。

最後に来るのが結果確認です。対策したあとに測り直し、狙いどおり下がったかを確かめます。

順序は「調べてから決める」

間に入る作業は次の順です。

両端は動かない 調査・診断 まず調べる 騒音測定 対策案作成 設計・製作 実施 結果確認 測り直す 測ってから案を立て、作ってから実施する 装置の購入から始めると、効かない場所に費用がかかる

図:調べる・測る・決める・作る・やる・確かめる、の並び。

対策案を作るのは測定の後です。数字を持たずに案だけ先に作ると、必要な減衰量が決まりません。

装置の設計・製作が案の後に来るのも同じ理由です。何dB下げるかが決まって初めて仕様が書けます。

当てどころは音源・伝搬経路・受音側

下げる場所は3つに分かれます。

当てどころやること
音源対策機械そのものの音を減らす。翼の清掃、ケーシングのラギング処理など
伝搬経路の対策途中で止める。遮音・吸音・消音器・防振
受音側の対策受ける側で下げる。建物の遮音構造など

室内の送風機を例にすると、翼の清掃や振動するケーシングへのラギング処理が音源対策です。

送風機室の入口を二重扉の遮音構造にするのは伝搬経路の対策になります。固体音が隣室へ伝わっているなら、防振ゴムで基礎を絶縁します。

ここで注意が要るのは気流の音です。吐出ダクトの吹出口から気流騒音が出ているとき、断面積を小さくすると流速が上がって音は大きくなります。狭めるのではなく広げる方向が正しい向きです。

工場では距離減衰に頼れない

屋外で音が広がれば距離減衰で下がります。ところが工場では敷地が限られ、境界線までの距離を伸ばせません。

そのため工場等での技術的な騒音対策は、距離減衰が主役ではありません。遮音・吸音・防振といった手段が中心になります。

交通機関では事情が違い、自動車では加速走行騒音の規制、鉄道ではレール削正の深度化、航空機では夜間発着の制限といった対策がとられています。近隣騒音では拡声機騒音が条例等で規制されています。

過去問での問われ方

騒音・振動特論と公害総論で、平成29年度から令和7年度までに5回出ています。特論では問1に固定で3回です。

年度・問問われ方答えの核心
平成29年 総論 問12工場では主に距離減衰を利用としたのが誤り距離は取れない
令和元年 特論 問1進め方の図の穴埋め測定 → 対策案 → 設計製作 → 実施
令和3年 特論 問12対策前後のレベル差を計算バンドごとに合成して比べる
令和5年 特論 問1吹出口の断面積を小さくしたのが不適当流速が上がって音が増える
令和7年 特論 問1進め方の図の穴埋め調査・診断 → 対策案作成 → 結果確認

進め方の穴埋めが2回で、どちらも両端を押さえていれば選べます。令和7年は先頭が調査・診断、末尾が結果確認でした。

個別の手段を選ばせる形が1回。送風機の例で、気流騒音への対処だけが逆向きに書かれていました。

まちがえやすいポイント

順序と、気流騒音の向きが狙われます。

吹出口の断面積を小さくすると流速が上がり、気流騒音は大きくなります。小さくするのは対策になりません。

工場の騒音対策で距離減衰が主役、という記述も誤りです。

理解度チェック

Q.

騒音対策の手順で、最初と最後に来るのは何か。

最初が調査・診断、最後が結果確認です。両端が決まれば間の順序も追えます。

Q.

対策案を作るのは、測定の前か後か。

です。何dB下げる必要があるかが分からないと、案も装置の仕様も決められません。

Q.

吹出口から気流騒音が出ているとき、断面積はどうするか。

広げます。小さくすると流速が上がって音が大きくなります。

Q.

工場の騒音対策で距離減衰が主役にならないのはなぜか。

敷地が限られていて距離を取れないためです。遮音・吸音・防振といった技術的手段が中心になります。

まとめ

両端が決まっています。最初は調査・診断、最後は結果確認です。

間には測定、対策案の作成、装置の設計・製作、実施が入ります。測ってから決める順です。

当てどころは音源・伝搬経路・受音側の3つ。送風機なら清掃やラギングが音源、二重扉や防振が経路の対策です。

工場では距離を取れないので、距離減衰は主役になりません。

遮音と音響透過損失へ

吸音率と吸音材料へ

参考

  • 一般社団法人 産業環境管理協会 公害防止管理者等国家試験 問題・正解(公害総論 平成29年度 問12、騒音・振動特論 令和元年度 問1/令和3年度 問12/令和5年度 問1/令和7年度 問1)

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