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平成28年度 公害防止管理者 大気概論 問1を解説|光化学オキシダントの環境基準(判定は1時間値)

平成28年度 大気概論 問1は、光化学オキシダントの環境基準について、判定に使う値・測定方法・物質の定義を扱う正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、大気の環境基準が物質ごとに違う形で置かれていることを確認する正誤問題です。分かれ目は判定に使う値の取り方で、短時間の値だけで縛る物質に、1日ならした値の条件を付け足すのが引っかけになっています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)1日ならした値で縛る形は二酸化硫黄などに置かれたもので、この物質にその条件はありません。
(2)○(正しい)1時間ごとに測った値そのものを0.06 ppm以下に抑えることが求められています。
(3)○(正しい)ヨウ化カリウム溶液を使う2方式、紫外線を使う方式、エチレンとの反応の光を使う方式が認められています。
(4)○(正しい)オゾンやPANなど光化学反応でできる酸化性の物質をまとめた呼び名で、二酸化窒素は外して数えます。
(5)○(正しい)達成の目標時期は、維持または早期の達成に努める、という書きぶりで置かれています。

選択肢(1)のポイント(ここが誤り)

光化学オキシダントの環境基準は、1時間ごとに測った値そのものを物差しにして置かれています。これを1日分ならした平均で判定する形に置き換えると、数時間だけ跳ね上がる汚染が消えてしまうため、この物質には日平均の条件が置かれていません。光化学スモッグは、日射の強い日中の数時間に集中して濃くなる現象です。24時間で平均すれば山は低くなり、健康被害が出るような時間帯があっても基準を満たしてしまいます。だから短時間の値で直接縛る形が選ばれています。

二酸化硫黄や浮遊粒子状物質のように、1日ならした値と1時間の値の二段構えで置かれている物質もあります。物質ごとに物差しの形が違うので、数値だけを丸暗記すると取り違えます。二酸化硫黄の1日平均値0.04 ppm以下という値は、この問題の選択肢に紛れ込ませやすい典型例です。

覚え方

  • 光化学オキシダントは1時間値だけで判定。日平均の条件は置かれていない。
  • 基準は0.06 ppm以下。二酸化硫黄の日平均0.04 ppmと数字を混ぜない。
  • 測定方法はヨウ化カリウム系・紫外線吸収・化学発光の3系統で押さえる。
  • 定義から二酸化窒素は除外。代表格はオゾンとPAN。

理解度チェック

Q.

光化学オキシダントの環境基準は、どんな値で判定するか。

1時間ごとに測った値そのものです。1日ならした平均で見る条件は置かれていません。

Q.

光化学オキシダントの定義から外されている物質は何か。

二酸化窒素です。オゾンやPANなど、光化学反応でできる酸化性の物質が中身になります。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「平成28年度 公害防止管理者等国家試験 大気概論 問題」(公式PDF
  • 環境省「大気の汚染に係る環境基準について」(光化学オキシダント、二酸化硫黄の環境上の条件・測定方法)