ボイラー整備士免許試験 令和8年4月公表(令和7年7月〜12月実施分)の問21は、二胴形水管ボイラーの構造図に付けたAからCの名称の組合せを選ぶ問題です。
この問題の核心は水管ボイラーに何があって何がないかです。煙管群は、水管ボイラーの部品ではありません。
※ 問題文と図そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。
正解:選択肢1(A=蒸気ドラム/B=気水分離器/C=水管群)
二胴形水管ボイラーの造りは、令和5年10月公表 問21が文章で説明しています。
ボイラー整備士免許試験 令和5年10月公表 問21(1)(公表正答で適切)
二胴形の自然循環式水管ボイラーは、上部の気水ドラムと下部の水ドラムとの間に水管群が配置され、燃焼室には水冷壁が設けられている。
二胴の「二」は、上部の気水ドラム(蒸気ドラム)と下部の水ドラムの2つを指します。その間をつないでいるのが水管群です。図のA・Bが上、Cが下という並びは、この構造と重なります。
| 選択肢 | A・B・C | 判定 |
|---|---|---|
| 1 | 蒸気ドラム/気水分離器/水管群 | 正解。二胴形の構造と一致する |
| 2 | 蒸気ドラム/蒸気管/煙管群 | 水管ボイラーに煙管群はない |
| 3 | 脱気器/水管/水管群 | 脱気器は給水の処理装置で、ボイラー本体の部分ではない |
| 4 | 水ドラム/気水分離器/煙管群 | 煙管群がない。気水分離器があるのは蒸気ドラムの側 |
| 5 | 水ドラム/水管/バッフル管 | ドラムの間をつなぐのは水管群 |
煙管を持つのは炉筒煙管ボイラーなどで、水管ボイラーとは造りが逆です。水管ボイラーは管の中に水が流れ、煙管ボイラーは管の中を燃焼ガスが通ります。選択肢2と4は、この時点で外れます。
気水分離器は、蒸気と水を分ける部品です。水と蒸気が混ざって上がってくるのは蒸気ドラムなので、そこに置かれます。下部の水ドラムには水しかないので、分ける必要がありません。選択肢4はAを水ドラムとしながらBに気水分離器を置いており、この点でも合いません。
貫流ボイラーには、この気水分離器を持つものと持たないものがあります。整備士免許が要るかどうかを決める令第20条第5号ニでも、気水分離器の有無で条件が分かれます(令和8年4月公表 問19の解説)。
二胴形水管ボイラーの「二胴」とは何と何か。
上部の気水ドラム(蒸気ドラム)と、下部の水ドラムです。その間に水管群が配置されます。
気水分離器は、どこに置かれるか。
蒸気ドラムの中です。水と蒸気が混ざって上がってくる側なので、そこで分ける必要があります。水ドラムには水しかないので置かれません。
出典
※ この記事の確認日:2026年9月