ボイラー整備士免許試験 令和8年4月公表(令和7年7月〜12月実施分)の問26は、ボイラーの附属品(指示器具類)に関する問題です。AからDのうち、適切なものだけを全て挙げた組合せを選びます。
この問題の核心はブルドン管に蒸気を入れないために何を使うかです。水をためたサイホン管で、オリフィスではありません。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。
正解:選択肢5(B,C,D)
| 記述 | 正誤 | 内容 |
|---|---|---|
| A | ×(不適切) | 取り付けるのはオリフィスではなく、水を入れたサイホン管 |
| B | ◯(適切) | ガラス水面計は可視範囲の最下部が安全低水面と同じ高さになるように |
| C | ◯(適切) | 平形反射式水面計は、平面ガラスを金属箱に組み込んだ構造 |
| D | ◯(適切) | 差圧式流量計は流量の2乗に比例する圧力差を利用する |
記述Aは「胴又は蒸気ドラムと圧力計との間に、オリフィスを取り付け、直接、ブルドン管に蒸気が入らないようにする」としています。この部分は3回にわたって差し替えられています。
| 回 | 間に取り付けるもの | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和5年10月 問25(2) |
オリフィス | 適切でない |
| 令和6年10月 問25(2) |
水を入れたサイホン管など | 適切 |
| 令和8年4月 問26A |
オリフィス | 不適切 |
オリフィスは流れを絞る板で、蒸気を止める道具ではありません。差圧式流量計で使う部品です(記述D)。ブルドン管に蒸気を入れないためには、曲げた管に水をためて、その水を挟んで圧力だけを伝えます。それがサイホン管です。
同じ令和8年4月公表の問9でも、「サイホン管内部に水を満たしてから取り付ける」が適切とされています(令和8年4月公表 問9の解説)。
ガラス水面計の取付位置は、令和7年4月公表 問26で逆向きの記述が出ています。
| 回 | 安全低水面に合わせる位置 | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和7年4月 問26(3) |
ガラス面の可視範囲の中央 | 適切でない |
| 令和8年4月 問26B |
可視範囲の最下部 | 適切 |
構造規格 第69条第2項は「ガラス水面計は、そのガラス管の最下部が…安全低水面を指示する位置に取り付けなければならない」と定めています。一番下に合わせておけば、ガラスから水面が消えた時点で限界を割ったと分かります。
記述Dの差圧式流量計は、令和6年10月公表 問25では「流量に比例する圧力差」とされて誤りになりました。2乗に比例が正しい形です(令和7年4月公表 問26の解説)。
ブルドン管に蒸気が直接入らないようにするには、何を取り付けるか。
水を入れたサイホン管などです。オリフィスとした記述は、令和5年10月と令和8年4月の2回とも適切でないとされています。
ガラス水面計は、可視範囲のどこを安全低水面に合わせるか。
最下部です。構造規格第69条第2項が定めています。中央に合わせると、水位が限界を割ってもガラスに水面が残って気づけません。
出典
※ この記事の確認日:2026年9月