ボイラー整備士免許試験 令和8年4月公表(令和7年7月〜12月実施分)の問10は、オンオフ式温度調節器の点検及び整備に関する問題です。5つの記述のうち、適切でないものを選びます。
この問題の核心は感温部と保護管の関係です。離すのではなく、先端に密着させます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。
正解:選択肢4(適切でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | ◯(適切) | 取り外すときは、導管(キャピラリチューブ)が損傷しないよう注意する |
| 2 | ◯(適切) | 電気配線の接続部に緩みや短絡の有無を点検する |
| 3 | ◯(適切) | 保護管の汚れを掃除する |
| 4 | ×(適切でない) | 感温部を保護管の先端に直接接触しないように取りつける点 |
| 5 | ◯(適切) | 導管の余分な部分は輪状にまとめて固定し、振動しないようにする |
選択肢4は「感温部が保護管の先端に直接接触しないように取りつける」としています。接触させるのが正しい取付けです。
感温部は、測りたい場所の温度を受け取る部品です。保護管の中に差し込んで使いますが、管との間にすき間があると、そこの空気が熱を遮ります。実際の温度より低い値を返すので、調節器は「まだ温度が足りない」と判断して加熱を続けます。先端まで差し込んで密着させます。
| 回 | 記述 | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和7年10月 問10D |
感温体が保護管に直接触れていないか点検する | 不適切 |
| 令和8年4月 問10(4) |
感温部が保護管の先端に直接接触しないように取りつける | 適切でない |
2回とも「接触させない」方向の記述が誤りとされています。令和7年10月公表 問10の解説もあわせてどうぞ。
選択肢1と5は、どちらも導管の扱いです。感温部と調節器本体をつなぐ細い管で、中に封入した液体が温度で膨らんで本体へ圧力を伝えます。
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| 取り外すとき | 潰したり折損しないよう注意する。中の液体が伝わらなくなる |
| 取り付けた後 | 余った分は輪状にまとめて固定し、振動しないようにする |
細い管なので、そのまま垂らしておけば振動で揺れ続け、いずれ金属疲労で折れます。輪にしてまとめ、動かないよう留めておくのはそのためです。
選択肢3の保護管の掃除も、温度を正しく伝えるための作業です。管の外側に付着物があれば、そこが熱を遮ります。感温部を密着させる話と、目的は同じです。
感温部と保護管の先端は、接触させるか離すか。
接触させます。すき間があるとそこの空気が熱を遮り、実際より低い温度を返すため、調節器が加熱を続けてしまいます。
導管(キャピラリチューブ)の余った部分は、どう処理するか。
輪状にまとめて固定し、振動しないようにします。細い管なので、揺れ続けると金属疲労で折れるためです。
出典
※ この記事の確認日:2026年9月