ボイラー整備士免許試験 令和7年10月公表(令和7年1月〜6月実施分)の問14は、炉壁材及び保温材に関する問題です。AからDのうち、適切なものだけを全て挙げた組合せを選びます。
この問題の核心は普通れんがの2つの性質です。耐荷重性は高く、耐火度は低いという組合せになります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。
正解:選択肢2(A,C)
| 記述 | 正誤 | 内容 |
|---|---|---|
| A | ◯(適切) | 高アルミナ質耐火れんが>粘土質耐火れんが(耐火度・高温での耐荷重性) |
| B | ×(不適切) | 普通れんがは耐荷重性が高く、耐火度が低い。記述は逆 |
| C | ◯(適切) | 不定形耐火物(キャスタブル・プラスチック)は耐火度・強度とも高い |
| D | ×(不適切) | 使用温度はフェノールフォームのほうが高い |
記述Bは「普通れんがは、耐火度は高いが耐荷重性が低く、外だきボイラーの築炉の外装などに用いられる」としています。2つの性質が入れ替わっています。
この論点は4回出ていて、正しい形も誤りの形も公表問題から読み取れます。
| 回 | 普通れんがについての記述 | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和5年10月 問13(3) |
耐荷重性は高いが耐火度が低く、一般に400℃以上の温度には使用できないので、外だきボイラーの築炉の外装などに用いられる | 適切 |
| 令和6年10月 問13(3) |
耐火度は高いが耐荷重性が低く | 適切でない |
| 令和7年10月 問14B |
耐火度は高いが耐荷重性が低く | 不適切 |
| 令和8年4月 問14B |
耐荷重性は低いが耐火度が高い | 不適切 |
令和5年10月の記述が、正しい組合せを数字付きで示しています。普通れんがは400℃以上では使えません。だから炉の中には入れられず、外だきボイラーの築炉の外装という、熱が直接当たらない場所に回されます。令和6年10月公表 問13の解説もあわせてどうぞ。
記述Dは「ポリスチレンフォームの方がフェノールフォームより使用温度が高い」としています。同じ文が令和8年4月公表 問14Dにも出ており、そちらも不適切とされています。使用温度が高いのはフェノールフォームです。
記述Aの高アルミナ質と粘土質の比較は、令和5年10月・令和6年10月・令和8年4月にも出ていて、いずれも高アルミナ質のほうが耐火度・高温での耐荷重性が高いという向きで一致しています。令和6年10月では、これを粘土質の側から「粘土質耐火れんがは、高アルミナ質耐火れんがより耐火度及び高温での耐荷重性が低い」と言い換えた記述が適切とされました。
普通れんがの耐火度と耐荷重性は、それぞれ高いか低いか。
耐荷重性は高く、耐火度は低いです。一般に400℃以上では使用できないため、外だきボイラーの築炉の外装など、熱が直接当たらない場所に用いられます。
ポリスチレンフォームとフェノールフォームでは、どちらが使用温度が高いか。
フェノールフォームです。ポリスチレンフォームのほうが高いとした記述は、令和7年10月と令和8年4月の2回とも不適切とされています。
出典
※ この記事の確認日:2026年9月