ボイラー整備士免許試験 令和7年10月公表(令和7年1月〜6月実施分)の問7は、酸洗浄後の水洗に関する問題です。5つの記述のうち、適切でないものを選びます。
この問題の核心は行き止まりの部分をどう洗うかです。弁を閉じたままでは、そこに洗浄液が残ります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。
正解:選択肢5(適切でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | ◯(適切) | 水洗水のpHが5以上になるまで行う |
| 2 | ◯(適切) | 一般に60℃以上の温水を使用する |
| 3 | ◯(適切) | 窒素置換を行うときは、水洗水に脱酸素剤を添加する |
| 4 | ◯(適切) | 弁のグランドパッキンを緩めて、しみ込んだ洗浄液を洗い流す |
| 5 | ×(適切でない) | バイパス弁やドレン弁は閉止ではなく開放して水洗する |
選択肢5は「洗浄液が行き止まりとなる部分にバイパス弁やドレン弁が設けられているときは、これらの弁を閉止して水洗を行う」としています。開放するのが正しい扱いです。
行き止まりの部分は、水が流れて通り抜けません。弁を閉じたままでは、そこに洗浄液が残ったまま作業が終わります。残った酸は、そのあとも金属を侵し続けます。弁を開けて水の逃げ道を作れば、水が通り抜けて洗浄液を押し出せます。
| 回 | バイパス弁・ドレン弁の扱い | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和5年10月 問7(4) |
これらの弁を開放して水洗を行う | 適切 |
| 令和7年4月 問7D |
これらの弁を開放して水洗を行う | 適切 |
| 令和7年10月 問7(5) |
これらの弁を閉止して水洗を行う | 適切でない |
選択肢1のpHも、向きを入れ替えて繰り返し出ています。
| 回 | 記述 | 公表正答 |
|---|---|---|
| 令和5年10月 問7(2) |
水洗水がpH5以下となるまで行う | 適切でない |
| 令和7年4月 問7B |
水洗水がpH5以下になるまで行う | 不適切 |
| 令和7年10月 問7(1) |
水洗水のpHが5以上になるまで行う | 適切 |
酸洗浄の直後は、水洗水が酸性でpHが低い状態です。洗い続ければ酸が薄まってpHは上がります。5以上になるまで、というのは酸が抜けるまで洗い続けるという意味です。5以下では、まだ酸が残っている段階でやめることになります。令和5年10月公表 問7の解説もあわせてどうぞ。
選択肢4のグランドパッキンは、弁棒のまわりから漏れを止める詰め物です。洗浄中に洗浄液がしみ込むので、水洗のときに押さえを緩めて洗い流します。ここを放っておくと、パッキンの中の酸が弁棒を侵します。
洗浄液が行き止まりになる部分の弁は、水洗のときどう扱うか。
開放します。閉じたままでは水が通り抜けず、その部分に洗浄液が残ったまま作業が終わってしまいます。
水洗は、水洗水のpHがどうなるまで行うか。
5以上になるまでです。洗い続けると酸が薄まってpHは上がるので、5以上は酸が抜けたことを意味します。
出典
※ この記事の確認日:2026年9月