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ボイラー整備士 令和5年10月公表 問28を解説、休止中の保存法

ボイラー整備士免許試験 令和5年10月公表(令和5年1月〜6月実施分)の問28は、ボイラーの休止中の保存法に関する問題です。5つの記述のうち、適切でないものを選びます。

この問題のポイント

この問題の核心は休止期間の長さで保存法が分かれることです。6か月程度は満水保存法には長すぎ、長い休止には乾燥保存法を使います。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題のページで確認できます。

正解:選択肢3(適切でない記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適切) 乾燥保存法は休止期間が長い場合に最も適する
2 ◯(適切) 凍結のおそれがある場合も乾燥保存法(水を残さない)
3 ×(適切でない) 満水保存法に6か月程度は長すぎる。長い休止は乾燥保存法
4 ◯(適切) 清缶剤と脱酸素剤を溶かした水で満たし、内面の腐食を防ぐ
5 ◯(適切) 窒素封入法は0.05〜0.06MPa程度に加圧封入して空気と置換する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は「満水保存法は、休止期間が6か月程度の場合にも採用される」としています。この6か月程度という長さが、満水保存法には長すぎるという扱いです。同じ設問の選択肢1が「乾燥保存法は、休止期間が長い場合に最も適した方法である」を適切としているので、長い休止に使うのは乾燥保存法だと読み取れます。ただし満水保存法が何か月までかという具体的な目安は、公表されている5回の中に示されていません。

保存法 期間の目安 凍結のおそれ
満水保存法 6か月程度は長すぎる 使えない(水が凍る)
乾燥保存法 長期 こちらを使う

期間で分かれる理由は、水を入れたままにする以上、薬剤で守り続けなければならないからです。

満水保存法は、清缶剤と脱酸素剤を溶かした水で内部を満たします。薬剤が働いているうちは腐食が止まりますが、時間が経てば効力は落ちます。だから月に1〜2回、濃度を測って所定の値を保つ管理が要ります。長く休むほどこの手間が続き、管理が切れた時点で腐食が始まります。

乾燥保存法は、水を全部抜いて乾かしてしまう方法です。水が無ければ腐食のしようがありません。手を掛けずに長く置けるので、長期の休止に向きます。

凍結のおそれがあるときも乾燥保存法

選択肢2は、期間とは別の理由で乾燥保存法を選ぶ場合です。

水は凍ると体積が増えます。ボイラーの中に水を残したまま凍結すれば、管や胴を内側から押し広げて壊します。満水保存法は水を張る方法なので、この条件では使えません。

選択肢5の窒素封入法は、内部を窒素で満たして酸素を追い出す方法です。0.05〜0.06MPa程度に加圧しておくのは、外から空気が入り込まないようにするためです。腐食に要るのは酸素なので、酸素を断てば錆びません。

覚え方

  • 満水保存法に6か月程度は長すぎる/長い休止は乾燥保存法
  • 満水は薬剤で守り続ける方法。月1〜2回の濃度測定が要る
  • 凍結のおそれがあるときは乾燥保存法(水を残さない)
  • 満水保存法の水には清缶剤と脱酸素剤を溶かす
  • 窒素封入法=0.05〜0.06MPa程度に加圧封入して空気と置換

理解度チェック

Q.

満水保存法と乾燥保存法は、休止期間でどう使い分けるか。

長期の休止には乾燥保存法を使います。満水保存法は薬剤の濃度を測って保つ管理が要るので、長く休む場合には向きません。公表問題は6か月程度を満水保存法に当てはめた記述を適切でないとしていますが、何か月までなら使えるかという目安は示していません。

Q.

凍結のおそれがあるとき、満水保存法を使えないのはなぜか。

水が凍ると体積が増え、管や胴を内側から押し広げて壊してしまうためです。この場合は水を全部抜く乾燥保存法を採ります。

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公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公開している公表試験問題と正答を出発点に、ボイラー構造規格・ボイラー及び圧力容器安全規則・日本産業規格などの一次資料にあたって、出題された論点を整理しています。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「ボイラー整備士免許試験 令和5年10月公表試験問題(令和5年1月〜6月実施分)」問28・公表正答。設問は「適切でないものはどれか」。

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