建築のこと

何でもかんでも建築的に解決しようとするな、という話

ども、tyazukeです。

今朝、こんなニュースを目にしました。

安藤さんが吉村市長に提案したのは、自らが設計・建築する「児童向け図書館の寄付」です。

安藤忠雄氏が、大阪の中之島に図書館を設計する。その設計料は無料で、工事費は寄付を募るそうです。

図書館を建設する理由は、子供たちの活字離れだそうで。それを図書館を建設することで解消しよう、というもの。

 

しかし、本当に図書館は必要なのでしょうか。どうも、建築家は建築が万能である、と考えているようです。

今回は、何でもかんでも建築的解決をするな、という話をします。

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活字離れが酷い⇒新しい図書館、は論理が飛躍しすぎじゃないか?

僕にはどうも活字離れの歯止めに、新図書館の建設が有効とは思えません。調べると中之島って、全然辺鄙なとこじゃないし、「大阪府立中之島図書館」という立派な図書館が既にある。

少し離れたところに市立図書館もあれば、府立図書館もある。むしろ図書館十分じゃね、というくらい。

 

そもそも僕が懐疑的なのは、活字離れが酷い⇒新しい図書館を建てれば良かろう、というロジックが飛躍しすぎだと思うわけ。

そんな何でもかんでも建築的解決(ハコ物つくっときゃいいやろ)はおかしいと思うのです。

 

安藤氏は勝手に前提としているけど、子供たちは本当に活字離れしているのか分からないし。オリンピックを開催した後の競技場の使い方が各国で問題となっていますが、それと全く同じ。

「ハコ物造ったから、あとは勝手にどうぞ」的なことは、絶対ダメですから。

 

ハードじゃなくて、ソフト面をどうする?

設計料無料で設計・企画するのは大いに結構ですが、その後どう利用されるのか、本当に利用されるのかソフト面も議論してほしい。

でないと、建設後の維持費で税金を垂れ流す場所が1つ増えただけになりそうで、ねぇ。

まぁ大阪府民のお金を使ってやるのだから、文句はないですが・・・。

 

まとめ

安藤氏の建築的解決(ハコ物解決)は、正直全っ然共感できません。

ハコ物いらない、ハコ物いらない、ハコ物いらない。

 

僕は建築屋だけど、ハコ物いらないです。

もう十分すぎるほどハコ物あるから。むしろ、日本で余っている800万戸の空き家を、美しく改修してくださいよ。そこを図書スペースにするとか。

 

だから、ろうがい建築家って嫌いなんだよなぁ。それにしても、安藤さんは自分で仕事をつくるのが上手いですな。仕事が欲しかったら、この本案外参考になりますよ。

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