建築のこと

信念・思想が無ければ、タダの図面屋に成り下がる、と言う話

ども、tyazukeです。

設計をするとき、何を考えていますか?

中には「上司の言われるがままに」「施主の要望を満足するように」と考えているかもしれません。

 

僕の上司はよく「意匠の言うことはなるべく叶えるように、構造が何とかしてやりたい」と言っています。

意匠や設備が求める要望を叶える姿勢も重要です。が、どこか意匠任せに思えるし、それでは設計者としての信念・思想が無い気がするのです。

 

建築家のエッセイや文集を読んでいると、彼らには「信念や思想」があります。

今回は、思想が無ければタダの図面屋に成り下がる、という話について。

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有名建築家なら信念・思想は必ず持っている。

例えば、日本建築の礎をつくった前川國男さんは、「合理主義」の名の元に、建築の合理化を信念にしていました。

そこには戦後の復興という信念があったのです。出来る限り早く、国土に建築を取り戻す。これには「建築の合理化」が不可欠であったのでしょう。

 

晩年、彼の合理主義に対する批判もありましたが、前川さんのように「信念・思想」を持った建築家は、やはり偉かったのだ、と思うわけです。

たとえ後の時代に間違いだった、と分かっても「やらかなった」という事実よりマシです。

 

現在、日本はあらゆる面で成熟しています。戦後80年経って、復興もしたし、目まぐるしい経済発展も果たしました。

そんな中、「信念・思想」を見つけるのはタダゴトではありませんが、僕たちは見つけなければなりません。

 

「信念・思想」を持てば、磨くべきスキルが見えてくる

スキルを磨く、と言います。

しかし磨くべきスキルが何か分からなければ、一向にスキルは磨かれません。

 

仮に将来、建築家になろうと思ったとき、あなたなら何のスキルを磨くでしょうか。「木造」に精通したいのか、それともBIMなどのテクノロジーをフルに活かした建築家になるのか。

選択肢は色々あります。

 

技術が発達した今、それぞれの分野が奥深く、スキルを磨くためには「取捨選択」が重要です。そして、取捨選択を手助けしてくれるパートナーが「信念・思想」です。

「信念・思想」を持つことで、磨くべきスキルが見えてきます。

 

「信念・思想」を持つには具体的に何をすればいいか?

では、具体的に「信念・思想」を持つためには何をすればよいでしょうか。

実は簡単です。

 

建築の歴史を学んでください。あるいは建築家の歴史でしょうか。建築は時代のウネリにと共に変化してきました。

その変化に応じて、次世代の建築家が生まれてきたのです。

 

彼らが何を考えて建築家になったのか。建築をどう捉えているのか。本を読めばわかります。そこから、建築に対する自分の立ち位置を見定めてください。

それがあなたの「信念・思想」になります。

 

実際、建築に対する「信念・思想」が見つかれば半分ゴールが見えている、と思います。

あとは突っ走るだけですからね!

 

まとめ

  • 建築に対する「信念・思想」を持つこと
  • 有名建築家は必ず「信念・思想」を持っていた
  • 「信念・思想」を持つためには、建築や建築家の歴史を学ぶこと
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