労働のこと

【続】新入社員がいきなり仕事できると思うなよ

新入社員の続報について。

先日、新入社員が突然お休みされました。学生生活からブラック生活に一変したショックが強すぎたのでしょうか。彼の心中察します。

(会社選びミスったぁ・・・)と思っているでしょう。

 

平日に1日でも体調不良の休暇をとると、次の日仕事へ行くのが億劫になります。特に新人の頃は。

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B君の上司であるエビノさん(偽名)の反応・・・

ところで突然休んだ彼B君の場合、ブラックな上司が大問題なのです。今日、突然休んだB君に対して当の上司は、

「俺の頃とは時代が違うなぁ」

「俺が若い頃に比べれば、随分と楽なはずなんだが」

などと、ほざいております。B君を気遣う様子は一切ありません。

 

しまいには、

「もう、アイツの教育は諦めたわ。」と言っています。言語道断ですね。

 

良き指導者には高い報酬を。

設計事務所に関わらず中小企業の弱点は、「教育制度が悪すぎる、OJTが無いこと」です。会社規模が小さいので、教育に力を割く余裕がない、と言えばそれまでですが。

例えば、サッカーチームでもコーチや監督のレベルが高く、教育制度が整っているクラブは強い。

スポーツの世界では監督になるための資格制度が存在します。それらはランク分けされていて、S級とかA級など「指導者(教育者)のレベル」が客観的・明確に区分されています。

一般企業の仕事だって同じだと思うのです。良き指導者がいればC級以下の指導者もいる。会社はそれを評価項目に挙げるべきなのです。

 

僕が務めている事務所を例にします。僕は5年目ですが、この間に20人以上の方が会社を去っています。

特に「若手」の流出が激しいのです。では、なぜ若手がすぐに辞めるのか。

  • 給料
  • 休み
  • 会社の体質、上司
  • 仕事内容

などの理由が考えられます。上司たちが勘違いしていることの1つは、「ウチは給料が少ないからすぐに転職されるのだ」ということ。

しかし、本当にそうでしょうか。最近の若者の傾向として、「給料は少なくても良い」、「その代り休みが沢山欲しい」と考えています。その是非はともかく、若手と幹部の間で既に意識のギャップが起きているのです。

つまり「皆でもっと仕事を頑張って、ボーナスをもっともっと増やそう!」という前時代的な発想は、必ずしも若手社員の納得を得られないように思います。

「ボーナスをもっと増やす⇒仕事をもっと頑張る⇒帰宅時間が遅くなる、休みが減る」と、考えてしまうわけ。

 

B君はなぜやすんだか?

話を戻して、B君はなぜ休んだのでしょうか。

それは、C級ライセンスしか持っていない上司の育て方についていけなかったからです。B君の上司の時代では、寝ることを惜しんで仕事を学んできました。

それはそれで立派といえば立派ですが、B君のようにそれが出来ない人も大勢います。

 

C級ライセンスの指導者は、仕事人としてはA級かもしれませんが、教えることが上手いとは言えません。むしろ、仕事が出来る人に限って、教えることが下手なのです。

C級指導者が良く行う、「自分が立派に育ってきたようにする」という方法は、当然といえば当然です。しかし、十人十色というように1人づつ特性は違いますし、ストレスの耐力も違う。

画一的な育て方を行わず当人に適した方法で育てる術を行うべき。

 

A級指導者>A級仕事人

仕事がバリバリできるスーパーマンって会社に1人や2人いますよね。しかし、彼らの存在は組織の癌になる恐れがあります。

彼らをA級仕事人と言います(僕が勝手に言っている)。A級仕事人が部下を持つと、必ず自分と同レベルの仕事を求めます。しかし彼は、皆が自分と同じ能力を持っている、と思い込んでいます。

だから、A級仕事人は仕事が出来ない部下に対してイライラする、怒る、長時間残業を強要してしまうのです。

これは指導者としてはC級です。

 

僕は、A級仕事人が沢山いる会社よりも、A級指導者が多い会社の方が強くなると思います。なぜなら、A級仕事人がいるうちは会社は安泰なのですが、去った後、途端に会社は弱くなります。

しかしA級指導者がいる会社は、彼らが去った後でも部下が育っています。さらに部下は上司をみて育ち、またまたA級指導者が社内で生まれます。この好循環が会社を大きくするように思います。

 

A級指導者=A級仕事人?

では、A級指導者が全員、A級仕事人か?いや必ずしもそうではないと思います。

例えばプロスポーツの世界でも、現役時代はパッとした成績を納めなかった人が、監督になった途端、名監督になることは良くあります。

 

逆もしかりです。バルセロナというサッカーチームに「メッシ」という選手がいます。彼は世界で最高のサッカー選手ですが、現役を終えたあと指導者になるとして、彼が良き監督になるとは思えません。

彼は紛れもなく天才です。しかしメッシ以外の多くは、彼のようなボールタッチや飛び出しのセンス(アジリティ)を持っていません。

 

「そんなこと簡単だろう」と思っていても、それはメッシだから出来るだけのこと。

もう1つ例を。かつて、マラドーナという天才サッカー選手がいました。マラドーナは現役を退いたあと、監督になりました。

が、監督しては一流とは言えない結果です(今は監督業も辞めていると思います)。

 

会社に入ってA級指導者か、C級指導者に当たるのかは運でしかありません。転職しても、良き指導者に当たるか分かりません。

これはとっても悲しいことです。

だから、中小企業や小さい会社は「仕事ができる人」だけを評価するのではなく、「仕事を教えるのが上手い人」を、より評価すべきです。

 

そうすればブラックな教え方をする人は減るだろうし、良き指導者が評価され、皆が「仕事の教育」に目を向ける。

そんな時代になることを望みます。

ともかく、C級指導者、ブラック指導者には気をつけましょうぜ。

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