本の紹介

【書評】クラウドからAIへを読んで。

一時期、クラウドという言葉が流行りました。ネット上でデータの相互使用が可能になることで、よりスピーディーにビジネス活動が進められる、というもの。

個人的な実感としては、あまり流行っていないように思いましたが。

で、次なるIT革命はAIだ、と言われています。

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世界の大企業が進めるAI研究

日本の政府は、次世代の成長産業にAI分野やロボット産業を位置づけています。

アップル社、Google社、フェイスブックなど、各IT企業もAI分野の覇権を争って企業開発の真っ最中です。

グーグルのAIが小説を書いたり、絵を描くなんてSFの話に感じますが事実です。また、完全自動走行の自動者開発など、AI技術の応用性はとどまる事を知りません。

本書は、まさにAI分野のこれまで、とこれからが書いてあります。近年のAI分野は凄まじく発展しているようで、その理由は1つ。

  • 企業がAI事業をビジネスとして進めるようになったから、

だそうです。

というのも、50年以上前からAIの構想はありましたが、それは実際の世界に応用できる代物でもなく、大学の先生が補助金を貰いながら簡単な数学を解かせているレベルだったそうです。

そんな状況が長いあいだ続き、AI研究の成果が思っている以上に出ていないと知った政府は、補助金を打ち止めます。AIの研究開発は一時期ストップしました。

しかし、最近の傾向は全く違います。

 

IT系の企業は次なるビジネス戦略として、ネット上や世界で無限に溢れるデータ(これをビッグデータといいます)を、AIに解析させその法則を見出し、消費者により良いサービスを提供することを狙っています。

例えば、Google検索。

「りんご」と検索すると、果物のりんごもあれば、りんごという芸人さんもいます。検索する人で、「りんご」の意味合いは違うのですが、AIはそれを汲み取って、最適な検索結果を提示する時代がくるのです。

 

このAI分野を勝ち取った会社が、IT企業の覇権を得られると考えられ、ITどころか事務、福祉など、ありとあらゆる仕事がAIに変わる可能性があります。

以上のようなビジネス的なメリットを背景にAI分野の研究に乗り出した、というわけです。また大企業は研究開発に余りある資産を持っているので、補助金が打ち止めなんてこともありません。

思うままに研究は進められています。

 

AI革命は最高か最悪か?

ところで、このビッグデータ活用とAIの誕生は映画「ターミネーター」さながらの世界を彷彿させます。

なぜなら、今の研究者たちが開発しているAIは自らの知能を自分自身でアップデートするよう作られています。また、ビッグデータを活用して、加速度的に知能を上げていくでしょう。

 

現代のアインシュタインと呼ばれるホーキング博士は「人工知能が最高か最悪か誰にも分からない」と言っています。

これまで技術革命の歴史を紐解いてみると、その革新の裏には自然・文明破壊や、戦争があったように思います。要は、光と闇の側面があったのです。

 

AIの開発は最高の側面を見せながら、それと真逆の最悪の結果を招く可能性も秘めているのです。

科学者の試算によると2045年に完璧なAIが誕生するとのこと。

・・

・・・

なぜ、わざわざAIの研究を続けるのかバカらしい。だったら、世界の食糧危機を救う研究に費用を注ぎ込むべきだと思います。

とりとめもなく、AIのことを書きましたが、AIの歴史やこれから何が起きようとしているのか?知りたい人にはおすすめの本です。

 

文章も柔らかくて、わかりやすいですよ。

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