労働のこと

「国土交通省生産性革命プロジェクト」パンフレットを読んだ。

「国土交通省生産性革命プロジェクト」パンフレットを読んだ。

建設業は生産性が極端に悪い仕事だと紹介しました。社会人の皆さんなら、それを痛感していることでしょう。

それに追い打ちをかけるように、技能者の大量離職。若手の建設業離れ。業界の環境は益々ひどくなるばかり。

そこで国土交通省が推し進めようとするプロジェクトが「生産性革命」です。ざっくり言えば、「IT」や「ロボット」を使って人の手を減らそう、というもの。

で、国が進めるプロジェクトのパンフレットを見ました。今回はそれについて紹介。まず、こんなことが書かれています。

我が国は人口減少時代を迎えていますが、それを上回る生産性の向上があれば、経済成長を続けていくことは十分可能です。こうした考えの下、「国土交通省生産性革命本部」を設置し、国土交通分野の生産性向上に取り組んでいます。

本パンフレットでは、昨年11月の同本部において新たに選定した7つのプロジェクトと2つのプロジェクトの拡充を加え、20の「生産性革命プロジェクト」について紹介しています。是非ご覧下さい。

1.生産性革命に向けたピンポイント渋滞対策

2.首都圏の新たな高速道路料金の導入による生産性の向上

3.クルーズ新時代に対応した港湾の生産性革命プロジェクト

4.コンパクト・プラス・ネットワーク~密度の経済で生産性を向上~

5.土地・不動産の最適活用による生産性革命

6.本格的なi-Constructionへの転換

7.新たな住宅循環システムの構築と住生活産業の成長

8.i-Shippingによる造船の輸出拡大と地方創生

10.オールジャパンで取り組む「物流生産性革命」の推進

11.トラック輸送の生産性向上に資する道路施策

12.観光産業を革新し、我が国の基幹産業に

13.急所を事前に特定する科学的な道路交通安全対策

14.インフラ海外展開による新たな需要の創造・市場の開拓

15.成長循環型の「質の高いインフラ」の積極的海外展開

僕たちの生活に関係ありそうなのが1番。仕事では、5、6、7番。5番の土地、不動産の最適活用とは、空き家問題の解決など。7番は5番と関係するのですが、空き家や既存住宅を活用すること。また超高齢化社会における住まいのあり方について。このブログで何度も言及しました。

6番は人の手で行われた建設業を、ITやロボットの力にシフトさせる試み。これも以前このブログで説明。

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成果が出始めるのは20年後か・・・?

特に真新しいことは無いですが、改めて決意表明した感じですかね。しっかし、「本格的なi-Constructionへの転換」に僕は懐疑的で、そもそもIT知能指数が低い建設業界の皆さんが、ついていけるのでしょうか。

いまだにFAXしか使えないおじいちゃんもいるし。「手書きが一番!」と言う人もいる。しかも、そんなおじいちゃんが建設業を支えていることも事実だし。

本格的にやろうと思っても、向こう20年の話かなぁと。僕たち若手世代(ITに慣れた世代)がベテランの立場になってからですね。

とてもじゃないけど、パソコンにすら抵抗のある世代が居て、そんな人達に「i-Construction!」と言っても「なんだって?」と聞き返されるのがオチです。

だから20~30代の若手に対して、積極的に専門家による講習会を行う必要がある。問題は、その若手が、国の感じる問題意識に同調できるか、なんですよね。例えば、i-Constructionを進める会社は優遇するなどの措置が必要かもしれません。

 

既存住宅の活用について。「何か嫌だ」を払拭できるか?

既存住宅の活用は前々から言われています。僕も何度か、この話題を取り上げましたし。日本人の新築至上主義とでもいいますか、中古に対する嫌悪感なのか。

とにかく、中古は嫌!なんですよね。アメリカじゃあ、新築:中古=2:8の割合なのに。日本は逆転しています。正直言って、僕も家を「買う!」ってなれば、「中古は何か嫌だ」って思うんですよねぇ。

その感情は、ロジカルに説明できるものではなくて。「何か嫌」なんです。それをどう払拭していくのか?

僕は、建築・不動産だけの問題じゃないと思うんですよ。マーケティングの専門家、広告、デザイン、心理学者、色んな専門家が集まって、既存住宅に関するイメージを変えること。「構造問題なし、設備OK、意匠OK」そんな証明書見せられて納得できる話じゃないってこと。

それが建設業界の現場にいて感じることですね。

それでは。

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