誤解のあるタイトルですが、建物の話では無いのであしからず。以前、実家の庭にハンモックを吊るための「ちょっとしたDIY」をしました。
構造というと大げさですが、下図のものを作ったわけです。
点線がハンモックで、茶色い棒が柱(この断面方向をみると、柱は2本をクロスさせ組み合わせています)。ハンモックに人が寝た時、柱が倒れようとするので、それを引張って安定させています。
体重100kgまでの人が大丈夫なように柱の安定性、ケーブルの太さを決めました。あと、ケーブルは地面に直接、アンカーを打ち込んで安定させるのでなるべく深く、土の圧力で抵抗できるよう決めたのです。
で、この柱は本来ならRCの土台と緊結させ、地中に埋めた方が安定しますけど、面倒だったので地面を掘って、掘って、地中深くに埋めたのです・・・。
これが失敗でした。
半年後、虫に食われ根元が腐った柱の姿が・・・。
半年後、実家に帰省した時、親から報告を受けます。
「あのハンモックのやつな、根元から腐って折れで」
あ、忘れてた。
これが正直な感想。木材が腐りやすいなんて当たり前なんですが、そんなことも忘れていました・・・。全く人の知識や認識なんて適当なもんです。
実際にその柱をみると、根元は無視に食われてボロボロ。逆に「あっぱれ」と言いたくなるような壊れ方でした。
木材に防腐処理は必須ですね。シロアリの恐ろしさも頭を過りましたね。木造住宅なんてシロアリさんにしてみれば食糧そのもの。
ハンモックの柱がパキッと折れるように、断面欠損したら本来の性能が発揮できないのは当然。いまどき防蟻処理も当たり前ですけど、構造屋さんが知っておいても損は無い知識かなあと思いました。
意匠屋さんが何も処理していない可能性もありますし。
それでは。