労働のこと

「日本再興戦略 2016 ―第4次産業革命に向けて―」を読んだ感想。

国交省のHPからPDFでダウンロードできるコレ⇒日本再興戦略 2016 ―第4次産業革命に向けて―を読みました。文章はおそらく役人が作ったんでしょうが、意外と人間味がある文体で読みやすい(なぜか)。

それはともかく。

その中で、何度も第4次産業革命に向けてという言葉がでました。第4次産業革命とは、簡単に言えばIoT革命のこと。

IoTとは、モノがインターネットと繋がることで、様々なデータを収集しそれを分析してサービスの向上や新たなサービスの開発に繋がるブレイクスルーです。

個人的に、IoT分野は少し懐疑的で気持ちが悪い。そこまで何でもかんでも外と繋がりたくもないのです。

そんな思いとは裏腹に、AIやVR技術の発達やマシンの処理速度が年々上昇している昨今の状況をみるに、どうも第四次産業革命は避けられないかもな・・・と考えています。

第四次産業革命が、これまでの産業革命とは全う点は、人間の仕事の半分がマシンに代わる、ということ。労働力の半分が機械に代わるのです。つまり、より安い労働力を24時間働かせ、資産家は益々肥えます。労働力が必要なくなって、中間階級は居なくなり、格差が広がるというのです。

これは怖い。僕たちには、何の仕事が残されているのでしょうか。

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で、建築業界に関係あった項目は、これまで当ブログで考えてきた「既存住宅市場」について。ブログ読んでる方はご存知のように、政府は有望成長産業としてとらえています。

理由の1つが、空き家が多すぎること。現在、総務省の報告では800万戸の空き家があります。これを何とかして使えないか、という思惑があるわけです。

2つ目の理由が、人口減少。新しく生まれる人間が減っているのだから、新築住宅を増やしてもしょうがない、ということです。

3つ目は、日本の既存住宅流通が新築住宅を含めた戸数の僅か15%程度であること。一方のアメリカは、日本の6倍なので約8、9割が中古住宅を買っています。逆に考えれば、日本の既存住宅市場は未成熟で、まだまだ成長の余地がある、という考えです。

 

確かに空き家問題は考えねばなりません。今の若者は新築住宅へのこだわりも少ないでしょう。しかし、建築業界の現場にいて感じるのは、政府の思惑と現場の考えがあまりにも剥離していること。

設計はもちろん、施工業者も改修なんて仕事本当はやりたくない。これが本音です。

一般の方は、新築の設計が難しくて、改修設計が簡単だと考えています。だって、新築は「一からつくるから」、「改修は元あるものを修正するだけでしょ?」というロジックです。

でも、これは全く逆。

一からつくれるから自由度があって工事がやりやすい。元があると、それを壊さないように、影響ないように工事をするから工法も限定されます。

一方、消費者は当然、「新築住宅」と「中古住宅+リフォーム費用」を天秤にかけたとき、かなり安くないと後者を選びません。

新築住宅の9割くらい? いやいや、高すぎる。僕だったら、新築時の半分以下でないと買いませんよ。又は中古住宅に、お金以外の付加価値があるか(例えば古民家など)?

よって、既存住宅の改修業務は「ビジネスとして儲からなくて、仕事は面倒」になりそう、というのが私感です。

それでも消費者にとって金銭的メリットが大きければ需要が増えて、一時的にバブルな状態になるかもしれません。10年前、耐震改修業務が一気に増えたように。

 

政府は、木造住宅においても60年間経っても使える住宅ストックを目指しています。そのうち、外装材メーカーの耐用年数を引き上げることになるでしょう。

先行きが不透明過ぎて、こんな予測自体に意味がないかもしれませんが、あらゆるケースを想定し生き残るための自己訓練だけは欠かさないようにしたいですね。

また明日。

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