建設業界に関するニュースのこと

豊洲新市場の件は、『技術論』や『正しい・間違い』の問題じゃない。

連日、豊洲新市場の件が報道されていますが・・・マスコミも飽きませんねぇ。各政治バラエティで何度も取り上げられたり。もう、うんざりするほど報道されていて、さすがに僕も、この件について何か書こうと思いました。

ところで、ツイッタ―の反応をみると、一般の方、建築関係の有象無象が騒いだりと、火種を毎日大きくしていますね。一般の方は、『反対派』又は『支持派』に分かれて、ネット上で勝手にバトル。建築関係の方は総じて『技術的に問題ない派』が多くみられました(僕の周りだけかな?)。

また、『建築エコノミストの森山氏』を非難する呟きも多かったと思います。僕は、TVをあまり見ないので森山氏を知らなかったのですが、何時の間にやら、建築系ツイッタ―民の敵になっているようです。

で、最近TVタックルをみました。出演者には森山氏、京大の藤井先生、その他の方。今回の争点は、そもそもピット構造は当たり前だよ?という話らしいです。藤井先生が『地下ピットはごく一般的な構造で問題ない』と説明します。対して森山氏が『いや、そもそも地下ピットになってない』という議論が時間的に長かったですね。

まぁ、こういった技術論は大いに結構。検査やら調査をして科学的な検証をすればいいと思います。

ただ、都民が確認したいのは本当に技術論でしょうか?

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技術論ではなく、感情論。

いくら、『技術的に安全だ』と説明しても都民は納得しないでしょう。京大の藤井先生のもっともな説明は、建築の知識がある方や科学的知識をお持ちの方なら『ハイ、そうですか』となるかもしれません。

しかし、既にその時期は逸した、と僕は思います。

以前、マクドナルドがハンバーガーの肉に、不衛生な中国産の肉が使用されていることが発覚しました(消費期限切れ問題)。これにより、マクドナルドは中国産肉の調達を停止。タイ産の肉に変更しました。

しかし現在に至るまで、売り上げの減少に歯止めをかけることができません。売上げ高は例年にないほど落ち込みました(およそ40%程度)。既に中国産の肉は使っていないマクドナルドですが、消費者はなぜ納得できないのか?それは、一度ウソをついたマクドナルドを信用できないからです。

タイ産のお肉が100%安全!ということが事実だとしても、マクドナルドのハンバーガーを、僕も食べたくはありません。それは、

そもそも、お前たちの言うことは信用できん!

という消費者の声なのです。ですから、マクドナルドがいくら説明しても消費者に声は届かないのです。これは、『正しい』、『間違い』ではなく人の感情の問題です。

さて、豊洲の件も同じです。都民は、『東京都を信用できない』というのです。いくら外野が、技術的に正しいからOKと言っても信用できない。その外野が権威のある方だとしてもです。一方、東京都に信用のない都民は、『東京都のしたことは間違っている』という意見を圧倒的に支持します。

ですから、権威の無い方や適当なことを言っている外野がいたとしても、『東京都はおかしい!』という意見なら、その方を支持するのでしょう。

 

誰かが責任をとること、そして説明すること。

東京都ができることは、すみませんでしたぁ!と謝って、誰かが責任をとることです。また、説明責任を果たすことです。東京都は、もっともっと情報を提示すべきだと思います。

小池さんの説明というより、日建設計さんや東京都の技術職員からの説明が必要です。『問題ある』、『問題ない』の中身はおいといて、設計に対する明確な考え方くらいは説明すべきでしょう。現実、盛土していませんが、ピット構造が良いと考えて設計した、と説明すればそれでいいと思います。

何度でも言いますが、都民は『技術的な証拠を出せ』と怒っているようには見えません。彼らは、東京都に対する説明の少なさや、誠意を見せて欲しいのです。何が正しいか、正しくないか?なんてのは、この段階で問題ではありません。

少なくとも、都民の税金を使って建設する物件です。都民が納得いく説明が求められますね。さっさと当事者(小池さんじゃなくて)が表舞台にでてきたら?、と思います。

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